記事執筆時のBlenderバージョン:2.77a(2016年当時のバージョン)
Blenderの「メタボール」オブジェクトについてのメモ。
メタボールとは?
▲メタボール同士を近づけた様子(引力) |
メタボールは、メタボール同士をスライム状に結合・分離させたりできるオブジェクトです。
メタボール同士を近くに移動させる事で、自然と引力・斥力が働き、勝手に変形されます。
メッシュを地道に変形したりしてモデリングする方法だと3時間くらい掛かってしまうようなモデルが、メタボールを使用すると1分くらいで作れたりします。
(発想次第でかなり使えるオブジェクトです)
(発想次第でかなり使えるオブジェクトです)
メタボールの追加方法
3Dビュー上で「オブジェクモード」にした状態で、[Shift+Aキー]→[メタボール]から追加できます。
メタボールの種類
追加できるメタボールのプリミティブとしては
ボール | |
カプセル | |
平面 | |
楕円体 | |
立方体 |
の5種類が用意されています。
メタボールの親子関係
メタボールには親子関係があります。
「オブジェクトモード」で、メタボールを[右クリック]で選択した時に、メタボールの形状表面ではなく、それの周囲の円がアクティブになるメタボールが”親”です。
それ以外は”子”となります。
▲周囲の円がアクティブになるのが”親” |
子の選択
”子”のメタボールを選択する場合には、”子”の周囲の円を右クリックする事で選択できます。
- 「子のメタボールだけ移動させたい!」
- 「子のメタボールだけ拡大したい!」
という風な場合には、子だけを選択する必要があります。
メタボールのグループ関係
メタボールにはグループ関係があります。
引力・斥力が働くのは同じグループのメタボールのみで、他のグループのメタボールは互いに影響しあいません。
アウトライナーでのグループの見方
[アウトライナー]ウィンドウで言うと、同じ接頭辞のメタボールが同じグループです。
例えば
- Mball
- Mball.001
- Mball.002
この場合、「Mball」というのが1つのグループです。
▲「Mball」が1つのグループ |
異なるグループのメタボールを作りたい場合は、接頭辞だけを変えます。
つまり
- Mball
- Mball.001
- Mball.002
- Testball
- Testball.001
- Testball.002
このようにすると、「Mball」と「Testball」という2つのグループを作る事ができます。
▲この場合、「Mball」と「Testball」のメタボールは互いに影響しない |
マテリアルはグループに1つ(親限定)
メタボールは、同じグループで1つのマテリアルしか持てません。
また、マテリアルを設定できるのは”親”だけです。
”子”を選択して、”子”にマテリアルを設定する事も出来ますが、レンダリングには影響されません。
メタボールの設定
メタボールを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ→[データ]タブから、メタボールの設定が行えます。
次記事にまとめています↓
【Blender】メタボールの使い方と設定方法(2/2)
Blenderの「メタボール」オブジェクトの使い方・設定方法などについてのメモ。 前記事:【Blender】メタボールとは?① 使い方 基本的な使い方は、”メタボール同士をくっ付けるだけ”です。 これだけで、...
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