▲Blender2.91.0の画面。ビューレイヤーという設定画面で「レンダリングに使用」にチェックを付けるとレンダリングされるようになったみたいです。
Blenderにおける「レンダーレイヤー」機能の使い方・設定などについてのメモ。
ノードを使うなら、必ず知っておかなければならない機能です。
レンダーレイヤーとは?
レンダーレイヤーは、「レンダリングする際に、どの”レイヤー”をレンダリングするか」などの設定が行える機能です。
※ここで言う”レイヤー”は、このページ(レイヤーの使い方)で紹介しているレイヤー機能のことを指します
レンダーレイヤー画面の開き方
[プロパティ]ウィンドウ → [レンダーレイヤー]ダブ から、レンダーレイヤーの設定が行えます。
レンダーレイヤーの設定項目
正直、名前の付け方がかなりややこしいので、名前で判断しない方が良いと思います。(名前と意味が食い違っている)
レイヤー
シーン:
これは単に「レイヤー」のことです。(「シーン」と書いていますが、[情報]ウィンドウから変更できる「Scene」とは関係ありません)
[3Dビュー]ウィンドウのヘッダにあるレイヤー部分と連動しています。
▲Shiftキーを押しながら左クリックすると複数選択できる |
レイヤー:
これは「どのレイヤーをレンダリングするか」という設定です。
ここで選択したレイヤーだけがレンダリングされます。
ただ、選択しなかったとしても、選択しなかったレイヤーにある影(シャドー)の影響は受けます。
▲「シーン:」を1~3まで選択した状態で、「レイヤー:」を1~3を切り替え |
また、「レイヤー:」で選択したレイヤーのレンダリングが有効になるのは、「シーン:」で設定したレイヤーだけです。
例えば、以下のように「シーン:」をレイヤー1しか選んでいない状態だと、「レイヤー:」を全て選択したとしてもレンダリングされるのはレイヤー1だけです。(デフォルトでは「レイヤー:」は全て選択された状態になっている)
▲「シーン:」でレイヤー1しか選択されていないので、「レイヤー:」を複数選択してもレイヤー1しかレンダリングされない |
マスクレイヤー:
これは「選択したレイヤーにあるオブジェクトと、その背後にあるオブジェクトを非表示にする」設定です。
「マスクレイヤー:」にチェックを付ける際は、「レイヤー:」の方のチェックは外す必要があります。
▲レイヤー2(赤色の立方体)にチェックをつけると、赤色の立方体より後ろが非表示になる(レンダリングされなくなる) |
インクルード
インクルードは、レンダリング時に除外・包含する要素を設定する事ができる機能です。
例えば、「背景」のチェックを外すと、レンダリング時に背景がレンダリングされなくなります。(オブジェクトが無い部分は透明となる)
▲「背景」OFF (背景部分が透明になる) | ▲「背景」ON ([ワールド]タブで設定した「水平色」の色になる) |
- Zマスク:
- Z値の「前面」のみレンダリング
- Z値を反転:
- 「Zマスク」のオプション
- Z値の「背面」のみレンダリング
- Zでフィル:
- 非表示レイヤーのソリッド面をZ値で埋める
- ソリッド:
- 指定したレイヤーの立体の面をレンダリング
- ハロー:
- Z値透過:
- 指定したレイヤーのZ値透過が有効な面をレンダリング
- 背景:
- 背景を描画する設定
- 辺:
- 指定したレイヤーをエッジレンダリング
- ストランド:
- Freestyle:
- Freestyle(エッジの線)を描画する設定
参考:FreeStyleとは?
- Freestyle(エッジの線)を描画する設定
パス
ノードエディター上の、レンダーレイヤーで使用するパスの設定です。
このページの情報は以上です。
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