Blenderの「押し出し」機能についてのメモ。
※「押し出し」=「Extrude」(エクストリュード)
押し出しとは?
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▲面の押し出し |
「押し出し」は、頂点・辺・面を押し出す事ができる機能です。
Blenderで最も使用する機能の1つです。
押し出す方法
「編集モード」にした状態で、押し出したい頂点・辺・面を選択した状態で、
- Eキー:押し出し
- Alt+Eキー:押し出しのメニューを表示
にて押し出しを開始出来ます。
Alt+Eキーのメニュー
メッシュのポリゴンを選択した状態で、Alt+Eキーを押すと以下の5つのメニューが表示されます。
- 領域 ※Eキーと同じ効果
- 領域(頂点の法線)
- 各面ごとに
- 辺のみ
- 頂点のみ
それぞれの効果について紹介します。
領域 (Region)
”選択したポリゴンすべての面の法線”(すべての法線の中間)に沿って押し出されます。
領域(頂点の法線) Region(Vertex Normals)
”選択したポリゴンすべての頂点の法線”(すべての法線の中間)に沿って押し出されます。
各面ごとに(Individual Faces)
”選択したポリゴンそれぞれの法線”に沿って押し出されます。
辺のみ(Edges Only)
選択したポリゴンの”辺”のみを押し出します。
頂点のみ(Vertices Only)
選択したポリゴンの”頂点”のみを押し出します。
押し出しの設定
「押し出し」を実行した直後だと、ツールシェルフ(Tキーを押すと出る奴)の下に、「押し出し」のオプションが表示されます。
このウィンドウにて、「押し出し」の詳細な設定を行う事ができます。
それぞれの項目について簡単に紹介します。
ベクトル(Vector)
「どの方向にどれだけ押し出すか」を設定できます。
- X:X方向に押し出す
- Y:Y方向に押し出す
- Z:Z方向に押し出す
軸を制限(Constraint Axis)
「押し出す軸を限定するか」を設定できます。
例えば、「X」にチェックを付ければ、X軸方向にのみ押し出されるようになります。
座標系(Orientation)
「座標系」を設定できます。
※「座標系」については以下ページ参照です。
プロポーショナル編集(Proportional Editing)
押し出しで選択したポリゴンに対して、「プロポーショナル編集」を有効にできます。
※「プロポーショナル編集」については以下ページ参照です。
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プロポーショナル編集の影響減衰(Proportional Editing Falloff)
プロポーショナル編集の影響減衰のグラフを設定できます。
プロポーショナルのサイズ(Proportional Size)
プロポーショナル編集の影響範囲(サイズ)を設定できます。
グリースペンシルを編集(Edit Grease Pencil)
選択していた「グリースペンシル」も同時に押し出せる設定です。
※「グリースペンシル」については以下ページ参照です。
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テクスチャ空間を編集(Edit Texture Space)
「テクスチャスペース」も同時に押し出す設定です。
ボタンを離すと適用(Confirm on Release)
「テクスチャ空間を編集」と「グリースペンシルを編集」にチェックをつけていた場合に、チェックを外すと、同時に適用できる・・という設定だと思います。(たぶん・・)
関連ページ
「押し出し」と似たような効果として、「厚みづけ」もあります。

このページの情報は以上です。
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