記事執筆時のBlenderバージョン:2.77a(2016年当時のバージョン)
Blenderのモディファイアの1つである「配列複製」についてのメモ。
※「配列複製」=「Array」
配列複製とは?
▲立方体 | ▲立方体に「配列複製」を適用(5個) |
配列複製は、「オブジェクトを複製(コピー)して一定の規則で並べる事ができるモディファイア」です。
配列複製の使い方
[プロパティ]ウィンドウ→[モディファイア]タブを開き、[追加]から「配列複製」を追加します。
あとは各パラメータを変更して、「適用」をクリックすれば適用されます。
配列複製の設定
設定項目について簡単に紹介します。
適合する種類
「何個複製するか」を設定できます。
- カーブに合わせる:
- 指定した[カーブ]オブジェクトの長さ(全長)に入るだけのオブジェクトを複製します
- 例えば[カーブ]オブジェクトの長さが[立方体]2つ分なら、[立方体]を2つ複製できます
- 長さに合わせる:
- 指定した長さに入るだけのオブジェクトを複製します
- 例えば「100」と指定すれば、100の長さに入るだけのオブジェクトが複製されます
- 定数で指定:
一定のオフセット
「元のオブジェクト位置から(数値指定で)どれだけずらすか」を設定できます。
オフセット(倍率)
「元のオブジェクト位置から(倍率指定で)どれだけずらすか」を設定できます。
例えば
- 「X」を「1」とすると、「元のオブジェクトのX軸方向の大きさ分」をずらします。
- 「X」を「2」とすると、「元のオブジェクトのY軸方向の大きさ分」をずらします。
という感じです。
オフセット(OBJ)
「任意のオブジェクトとのパラメータ分だけずらせる設定」です。
例えば、
- 適用したオブジェクトと距離が100ほど離れている「平面」をセットすれば、複製の距離も100になります
- 拡大率が200の「平面」をセットすれば、複製されるオブジェクトの拡大率が200ずつ増えます
という具合です。
このように、セットしたオブジェクトのパラメータによって、複製されるオブジェクトのパラメータも変わってくるようになります。
▲セットした「平面」オブジェクトを移動・拡大・回転している様子 |
結合
「複製したオブジェクト同士が重なった場合、それらの頂点を結合するか」という設定です。
▲平面を円形に配列複写 | ▲平面を円形に配列複写(結合ON) |
ループ
※「結合」をONにした状態で有効になる設定です
「複製した最後のオブジェクトと、複製元の重なった場合、それらの頂点を結合するか」という設定です。
▲平面を円形に配列複写 | ▲平面を円形に配列複写(結合ON) |
距離
※「結合」をONにした状態で有効になる設定です
「どれくらい距離が近づいたら結合するか」を設定できます。
始端、終端
以下が効果です。
- 終端:
- 複製したオブジェクトの最後に、指定したオブジェクトを設置する
- 始端:
- 元のオブジェクトの手前に、指定したオブジェクトを設置する
補足
配列複製はモディファイアなので、もちろん”重ね掛け”が可能です。
例えば、配列複製を3つ重ね掛けすることで、X,Y,Z軸の全方向に複製する事も可能です。
▲立方体を、X,Y,Z軸のそれぞれの方向に4つずつ複製(4x4x4=64個) |
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