【Blender】コリジョンとは?

記事執筆時のBlenderバージョン:2.77a(2016年当時のバージョン)

Blenderの物理演算機能の1つである「コリジョン」についての使い方などについてのメモ。

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コリジョンとは?

コリジョンは

  • パーティクル
  • ソフトボディ(物理演算)
  • クロス(物理演算)

などを適用したオブジェクトと、衝突させる事ができるモディファイアー(物理演算用)です。

適用方法

コリジョンを適用したいオブジェクトを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ → [物理演算]タブ から「コリジョン」を選択することで適用できます。

コリジョンを適用したいオブジェクトを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ → [物理演算]タブ から「コリジョン」を選択する事で適用できます。

コリジョンの設定項目

コリジョン_設定項目1

パーティクル

透過度

パーティクルがメッシュを通り抜ける率を設定できます。

通り抜けなかったパーティクルはメッシュ上で跳ね返ります。

「透過度」:1.00「透過度」:0.50
▲「透過度」:1.00▲「透過度」:0.5

※平面オブジェクトにコリジョンを適用しています

付着度

パーティクルがメッシュに付着する率を設定できます。

「付着度」:0.00「付着度」:10.00
▲「透過度」:0.00
「付着度」:0.00
▲「透過度」:0.00
「付着度」:10.00

パーティクル消滅

メッシュに接触したパーティクルを消滅させる設定です。

「パーティクル消滅」:ON
▲「透過度」:0.1
「付着度」:0.00
「パーティクル消滅」:ON
(すり抜けなかったパーティクルは消滅する)

パーティクルの減衰

強さ

「パーティクルの勢い」を減衰させる強さの設定です。

▲「強さ」:0.00▲「強さ」:1.00
▲「強さ」:0.00
(勢いが減衰されずにそのまま落ちていく)
▲「強さ」:1.00
(一度勢いが減衰されてから通過する)

ランダム

減衰させる強さをランダムにします。

例えば、「0」にすると、全てのパーティクルが一様に「強さ」で指定した通りに減衰されます。

例えば、「1.000」にすると、「強さ」で指定した数値範囲内をランダムに適用されます。

パーティクルの摩擦

強さ

パーティクルと接触した際の摩擦を設定できます。

パーティクルの摩擦_▲「強さ」:0.00パーティクルの摩擦_▲「強さ」:1.00
▲「強さ」:0.00
(摩擦がないのでパーティクルが滑っていく)
▲「強さ」:1.00
(摩擦がMAXなのでパーティクルが滑らない)

ランダム

摩擦の強さをランダムにします。

例えば、「0」にすると、全てのパーティクルが一様に「強さ」で指定した通りに摩擦が適用されます。

例えば、「1.000」にすると、「強さ」で指定した数値範囲内をランダムに適用されます。

ソフトボディとクロス

「ソフトボディ」と「クロス」が衝突する際の、衝突領域を設定できます。

  • 外側:
    • オブジェクトの外側の衝突領域の大きさ
  • 内側:
    • オブジェクトの内側の衝突領域の大きさ

公式Wikiに分かりやすいgifがあったので転載します。↓

Blender3D_VertexPlaneCollision
▲Outer:外側 Inner:内側
転載元:Doc:JA/2.6/Manual/Physics/Collision – BlenderWiki

ソフトボディの減衰

「ソフトボディのオブジェクトが接触した際に、どれだけ勢いを殺すか」という設定です。

「強さ」パラメータを大きくすればするほど、勢いが殺されます。

▲「強さ」:1.000▲「強さ」:0.000
▲下の土台の「強さ」を「1.000」
(ICO球は跳ね返らない)
▲下の土台の「強さ」を「0.300」
(ICO球は跳ね返る)

フォースフィールド

フォースフィールドの影響を無効化する設定です。

例えば以下の様な状況で、

フォースフィールドの効果を無効化
▲左の[立方体]からパーティクル出力して、右にあるフォースフィールド(風)から右→左へ風を送っている状況(その真中に[平面]オブジェクトを設置している)

真ん中に設置している[平面]オブジェクトにコリジョンを適用して、「フォースフィールド」の値を「1.00」に設定すると以下のように、平面部分だけ風の影響を受けなくなります。

平面オブジェクトで遮っている部分だけ風(フォースフィールド)の影響を無効化できる
▲平面オブジェクトで遮っている部分だけ風(フォースフィールド)の影響を無効化できる
(平面オブジェクトの下の部分は普通に風の影響を受けるので、パーティクルが曲がる)

例えば、「フォースフィールド」の値を「0.50」に設定すると、影響を半減させる事ができるということです。

※立方体を選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ → [パーティクル]タブ → [フィールドの重み]パネルから、「風」力場の作用を下げると、直接影響力を下げる事も出来ます。
screenshot_9591

 

このページの情報は以上です。

コメント

  1. くま より:

    非常にわかりやすく 勉強になりました。
    ブレンダーを学ぶために一冊本を買ったのですが、
    なんせ、プロパティー シェルフ ツールシェルフ ヘッダーなど
    のどういう目的でどういう動きをするのか、記載がなく、
    ただ、ついていってものを作るという教科書になっていて、
    いかにも日本の文部省が作ったような
    英語の教科書的でがっかりしました。
    別に私はそれを言いたいんじゃないんだよ、自分の性格を表す英語を使いたいのに
    押し付けられたセリフしか喋れないような 
    ブレンダーでいえば イルカしか作れない教科書
    よくわからないことになったら、とりあえずデーター全部消して
    初めから始める的な教科書でいささか憤っていたところ
    ここを発見しました。 
    一つ一つの動き どこに何が入っているのか 
    どの機能がどこに繋がっているのか、非常にわかりやすかったです。
     
      

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