Blenderにおける、「トランスフォーム」系の「オブジェクトコンストレイント」についてのメモ。
オブジェクトコンストレイントとは?
以下記事参照です。
「トランスフォーム」系「オブジェクトコンストレイント」の追加方法
オブジェクトを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ → [コンストレイント]タブ → [オブジェクトコンストレイント追加] から追加できます。
「トランスフォーム」系「オブジェクトコンストレイント」の種類
青と赤の立方体が登場しているgif内の状況は
- 青の立方体:
- オブジェクトコンストレイントを適用した側
- 赤の立方体:
- ターゲットとされている側
です。
位置コピー
ターゲットのオブジェクトの位置情報(X,Y,Z)をコピー出来ます。
▲X,Y,Z全てにチェックを入れて、反転にも全てチェックをつけた状態 (赤を動かすと、赤の位置と正反対に青が動くようになる) |
回転コピー
ターゲットのオブジェクトの回転情報(X,Y,Z)をコピー出来ます。
▲赤を回転すると、青も同じように回転する |
拡縮コピー
ターゲットのオブジェクトの拡大縮小情報(X,Y,Z)をコピー出来ます。
▲赤を拡大縮小すると、青も同じように拡大縮小する |
トランスフォームコピー
上述した
- 位置コピー
- 回転コピー
- 拡縮コピー
3つのコンストレインの効果を全て掛けあわせた効果です。
ターゲットに設定したトランスフォーム情報(位置、回転、拡大縮小)を全てコピーします。
▲位置、回転、拡大縮小が全てコピーされる |
距離制限
ターゲットとの距離(位置)に制限をかけることが出来ます。
▲赤から一定距離以上、離れられなくなる (制限領域:内側) | ▲赤から一定距離以上、近づけなくなる (制限領域:外側) |
位置制限
オブジェクトの位置を制限できます。
▲ある一定の範囲内から出ないようにした様子 |
回転制限
オブジェクトの回転を制限できます。
▲X軸回転を「-30°~+30°」に制限した様子 |
拡縮制限
オブジェクトの拡大縮小を制限できます。
▲X軸方向のみ、拡大縮小を制限した様子 |
体積維持
設定した軸を拡大縮小した際に、体積を一定に保つ事ができます。
例えば、「X軸」と設定すると、X軸を拡大縮小した際に、体積が一定になるように、Y,Z軸方向に対しても自動的に拡大縮小させるようになります。
▲X軸方向に拡大縮小すると、 体積が一定になるようにY,Z軸方向に対しても自動的に拡大縮小される |
トランスフォーム変換
Aのトランスフォーム(移動・回転・拡大縮小)に合わせて、Bをトランスフォーム(移動・回転・拡大縮小)させる事ができる効果です。
他の効果と違って、「Aが移動すれば」→「Bが移動」というわけではなく、「Aが移動すれば」→「Bが回転」という風に、トランスフォーム情報を変換する事ができます。
例えば以下のように設定すれば、「赤立方体がX軸方向に動けば、青立方体がX,Y軸方向に回転する」みたいな事ができるようになります。
赤立方体がX軸方向に-3→3動けば、青立方体がX,Y軸方向に-180°→180°に回転する | |
設定内容 |
更に、「赤立方体がX軸方向に動けば、青立方体がX,Y軸方向に回転して、更に拡大縮小もするようにしたい!」という場合は、もう一つ「トランスフォーム変換」を追加すればOKです。
設定項目
設定項目について簡単に紹介します。
○○コピー系
- ターゲット:
- コピーするターゲットオブジェクト
- 頂点グループ:
- X:
- X座標をコピーする
- Y:
- Y座標をコピーする
- Z:
- Z座標をコピーする
- オフセット:
- 適用したオブジェクトの座標をオフセットとして追加する
- 使用空間:
- 使用しているワールドの空間情報(座標系)を反映させる設定
参考:座標系の意味と種類【トランスフォーム方向】
▲座標系:ローカル→ワールド
(赤立方体をローカル座標が、青立方体のグローバル座標に変換される)
- 使用しているワールドの空間情報(座標系)を反映させる設定
- 影響:
- 拘束度の設定(100にすれば100%位置が同じになる)
○○制限系
単純に、「位置・回転・拡大縮小」のX,Y,Zを最小値・最大値を設定するだけです。
体積維持
- フリー:
- 拡大縮小した際に、体積を一定に保つ軸
- ボリューム:
- 「フリー」で設定した軸方向に拡大縮小した際に、「体積を何倍にするか」という設定
このページの情報は以上です。
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