【Blender】メッシュを引き延ばす機能【プロポーショナル編集モード】

記事執筆時のBlenderバージョン:2.77a(2016年当時のバージョン)

Blenderの、メッシュを感覚的に延伸させる事ができる機能「プロポーショナル編集モード」についての使い方メモ。

スポンサーリンク

「プロポーショナル編集モード」とは?

「プロポーショナル編集モード」は、メッシュの頂点・辺・面などを感覚的に引き伸ばしたり、縮めたりする事ができるモードのことです。

どんな事ができる??

例えば、通常は頂点を引き延ばそうとしても、”その頂点に隣接する頂点・辺・面”しか引き延ばせません。

”その頂点に隣接する頂点・辺・面”しか引き延ばす事が出来ません。
▲通常はこのような感じになる

 

しかし、「プロポーショナル編集モード」を使用すれば、ある一定の範囲内のポリゴンを全て変化させる事ができます。(以下↓のような感じです)

プロポーショナル編集モード1プロポーショナル編集モード2
▲影響範囲(小)▲影響範囲(大)

高ポリゴンなメッシュオブジェクトなどで

  • 「少しだけ膨らませたい!」
  • 「少しだけ縮ませたい!」
  • 「少しだけ変形させたい!」

という場合などに重宝する機能です。

「プロポーショナル編集モード」への切り替え方

3Dビューヘッダにある、このアイコン(screenshot_125)より切り替える事ができます。

プロポーショナル編集モード_切り替え

 

全部で

  • 接続
  • 投影(2D)
  • 有効化
  • 無効化

の4種類あります。

「プロポーショナル編集モード」の種類

オブジェクトモード・編集モードのどちらでも使える

「プロポーショナル編集モード」は、

  • オブジェクトモード
  • 編集モード

のどちらでも使用できます。

参考オブジェクトモードと編集モード違い

 

逆にこの2つのモード以外では使用できません。

ただ、「オブジェクトモード」の場合は、ON・OFFの2択になります。(4種類選択できるのは「編集モード」だけ)

「プロポーショナル編集モード」の種類

「無効化」以外は全て、「プロポーショナル編集モード」となります。

ただ、少しだけ挙動が異なります。その違いについて簡単に紹介します。

接続

「接続」では、”連続している部分以外”は変形に影響させません。

例えば、以下のようにメッシュから断片化された部分がある場合、「接続」では連続している部分だけを変形させる事ができます。

接続有効化
▲「接続」で変形した場合
(連続している部分だけが変形される)
▲「有効化」で変形した場合
(オブジェクト全体が変形される)

投影(2D)

文章での説明が難しいのですが、視点内の影響範囲を変形させる事ができるモードです。

例えば、「平面を真上から変形した場合」と「平面を真横から変形した場合」とでは、挙動が変わってきます。

  • 前者では、円形状にだけ変形するのに対して
  • 後者では、真横から見た全ての範囲に影響します。

例えば、奥行きがどんなに長くても、”影響範囲内”に入っているのであれば変形されます。

※文章で見るより動画で説明した方が早いと思うので、動画を作りました↓

【Blender】「投影(2D)」と「有効化」の違い

有効化

「有効化」では単純に、指定した影響範囲内が変形されます。

”その頂点に隣接する頂点・辺・面”しか引き延ばす事が出来ません。プロポーショナル編集モード2
▲「無効化」で変形した場合
(隣接するポリゴンだけが変形される)
▲「有効化」で変形した場合
(指定した影響範囲内が変形させます。)

※「オブジェクトモード」の場合も、このモードになります。

無効化

※デフォルトではこのモードになっています

「プロポーショナル編集モード」を無効化します。

 

 

このページの情報は以上です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました