【Blender】NLAエディターの使い方【アクションの編集】

記事執筆時のBlenderバージョン:2.77a(2016年当時のバージョン)

Blenderの「NLAエディター」の使い方などについて色々とメモ。

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NLAエディターとは?

NLAエディターは、”アクション”を管理・編集できるエディターです。

NLA=Non Linear Animation(ノンリニアアニメーション)。

アクションとは?

アクションは、「オブジェクト1つ当りのアニメーションの単位のこと」です。

例えば、以下の様なアニメーションがあったとします。

アクションとは?
▲円柱、UV球、立方体をそれぞれアニメーションさせた例(.blendファイル

 

このgif↑では、「1フレーム」→「20フレーム」に掛けて

  • 円柱:
    • 拡大率を1→2倍にスケーリング
  • UV球:
    • 位置をY:-6→6に移動
  • 立方体:
    • X,Y,Zをそれぞれ90°回転

という「3つのオブジェクト」がそれぞれ「3つのアニメーション」を行っています。

この時、それぞれのオブジェクトに適用されているアニメーション1つ当りのことを「アクション」と呼びます。

 

例えば

  • 円柱で言えば、
    • 「拡大率を1→2倍にスケーリング」というのが1つのアクションです。
  • UV球で言えば、
    • 「位置をY:-6→6に移動」というのが1つのアクションです。
  • 立方体で言えば、
    • 「X,Y,Zをそれぞれ90°回転」というのが1つのアクションです。

という具合です。

NLAエディターでは、この”アクション”を”ストリップ”という単位で、NLAタイムライン上に落としこみ、別のオブジェクトにコピーしたり、タイミングをずらしたり、削除したりする事ができます。

例えば、円柱に適用している「拡大率を1→2倍にスケーリング」というアクションを、UV球にも適用する! と言った事が出来たりします。

NLAエディターへの切替方法

左下の「エディタータイプ」のボタンから、「NLAエディター」を選択する事で切り替えれます。

NLAエディターへの切替方法

NLAエディターの使い方

①”アクション”→”ストリップ”への変換

例えば、先ほどのgifの.blendファイルの、NLAエディターを開くと以下のようになっています。

先ほどのgifの.blendファイルの、NLAエディター1

これは、それぞれのオブジェクトに”アクション”が存在している事を示しています。

例えば

  • Cylinder(円柱)には、「CylinderAction」というアクション
  • Sphere(UV球)には、「SphereAction」というアクション
  • Cube(立方体)には、「SphereAction」というアクション

という具合です。

この状態では、NLAエディターで編集できないので、”アクション”を”ストリップ”に変換してやる必要があります。

変換するには、各アクション名の右にある下矢印ボタン(下矢印ボタン)をクリックします。

”アクション”を”ストリップ”に変換
▲”アクション”を”ストリップ”に変換している様子(左にNLAエディタ、右にドープシートエディタを並べている)
見てもらったらわかるように、”アクション”を”ストリップ”に変換した時点で、オブジェクトから”アクション”は消去されます。(<No Action>となる)
つまり、「ドープシートエディタからキーフレーム情報が消去される」ということです)

②ストリップの編集

ストリップの編集方法は、3Dビュー上でのオブジェクトの操作と同じです。

例えば

  • Gキー:
    • ストリップの移動
      ストリップの移動
  • Shift+Aキー:
    • ストリップの新規追加
      ストリップの新規追加
  • Shift+Dキー:
    • 選択中の”ストリップ”を直下にコピー

こんな感じ↑のショートカットが使用できます。

以下、編集例です。

立方体の「X,Y,Zをそれぞれ90°回転」というのが1つのアクションを、円柱に適用する方法
▲立方体の「X,Y,Zをそれぞれ90°回転」というのが1つのアクションを、円柱に適用している様子
(トラックを新規追加して、追加したトラックにShift+Aキーで、立方体のアクション「CubeAction」を新規追加している)
(「CubeAction」の位置をずらせば(Gキー)、タイミングを変更する事も可能)

 

このページの情報は以上です。

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