Blenderの物理演算機能の1つである「コリジョン」についての使い方などについてのメモ。
コリジョンとは?
コリジョンは
- パーティクル
- ソフトボディ(物理演算)
- クロス(物理演算)
などを適用したオブジェクトと、衝突させる事ができるモディファイアー(物理演算用)です。
適用方法
コリジョンを適用したいオブジェクトを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウ → [物理演算]タブ から「コリジョン」を選択することで適用できます。
コリジョンの設定項目
パーティクル
透過度
パーティクルがメッシュを通り抜ける率を設定できます。
通り抜けなかったパーティクルはメッシュ上で跳ね返ります。
▲「透過度」:1.00 | ▲「透過度」:0.5 |
※平面オブジェクトにコリジョンを適用しています
付着度
パーティクルがメッシュに付着する率を設定できます。
▲「透過度」:0.00 「付着度」:0.00 | ▲「透過度」:0.00 「付着度」:10.00 |
パーティクル消滅
メッシュに接触したパーティクルを消滅させる設定です。
▲「透過度」:0.1 「付着度」:0.00 「パーティクル消滅」:ON (すり抜けなかったパーティクルは消滅する) |
パーティクルの減衰
強さ
「パーティクルの勢い」を減衰させる強さの設定です。
▲「強さ」:0.00 (勢いが減衰されずにそのまま落ちていく) | ▲「強さ」:1.00 (一度勢いが減衰されてから通過する) |
ランダム
減衰させる強さをランダムにします。
例えば、「0」にすると、全てのパーティクルが一様に「強さ」で指定した通りに減衰されます。
例えば、「1.000」にすると、「強さ」で指定した数値範囲内をランダムに適用されます。
パーティクルの摩擦
強さ
パーティクルと接触した際の摩擦を設定できます。
▲「強さ」:0.00 (摩擦がないのでパーティクルが滑っていく) | ▲「強さ」:1.00 (摩擦がMAXなのでパーティクルが滑らない) |
ランダム
摩擦の強さをランダムにします。
例えば、「0」にすると、全てのパーティクルが一様に「強さ」で指定した通りに摩擦が適用されます。
例えば、「1.000」にすると、「強さ」で指定した数値範囲内をランダムに適用されます。
ソフトボディとクロス
「ソフトボディ」と「クロス」が衝突する際の、衝突領域を設定できます。
- 外側:
- オブジェクトの外側の衝突領域の大きさ
- 内側:
- オブジェクトの内側の衝突領域の大きさ
公式Wikiに分かりやすいgifがあったので転載します。↓
▲Outer:外側 Inner:内側 転載元:Doc:JA/2.6/Manual/Physics/Collision – BlenderWiki |
ソフトボディの減衰
「ソフトボディのオブジェクトが接触した際に、どれだけ勢いを殺すか」という設定です。
「強さ」パラメータを大きくすればするほど、勢いが殺されます。
▲下の土台の「強さ」を「1.000」 (ICO球は跳ね返らない) | ▲下の土台の「強さ」を「0.300」 (ICO球は跳ね返る) |
フォースフィールド
フォースフィールドの影響を無効化する設定です。
例えば以下の様な状況で、
▲左の[立方体]からパーティクル出力して、右にあるフォースフィールド(風)から右→左へ風を送っている状況(その真中に[平面]オブジェクトを設置している) |
真ん中に設置している[平面]オブジェクトにコリジョンを適用して、「フォースフィールド」の値を「1.00」に設定すると以下のように、平面部分だけ風の影響を受けなくなります。
▲平面オブジェクトで遮っている部分だけ風(フォースフィールド)の影響を無効化できる (平面オブジェクトの下の部分は普通に風の影響を受けるので、パーティクルが曲がる) |
例えば、「フォースフィールド」の値を「0.50」に設定すると、影響を半減させる事ができるということです。
このページの情報は以上です。
コメント
非常にわかりやすく 勉強になりました。
ブレンダーを学ぶために一冊本を買ったのですが、
なんせ、プロパティー シェルフ ツールシェルフ ヘッダーなど
のどういう目的でどういう動きをするのか、記載がなく、
ただ、ついていってものを作るという教科書になっていて、
いかにも日本の文部省が作ったような
英語の教科書的でがっかりしました。
別に私はそれを言いたいんじゃないんだよ、自分の性格を表す英語を使いたいのに
押し付けられたセリフしか喋れないような
ブレンダーでいえば イルカしか作れない教科書
よくわからないことになったら、とりあえずデーター全部消して
初めから始める的な教科書でいささか憤っていたところ
ここを発見しました。
一つ一つの動き どこに何が入っているのか
どの機能がどこに繋がっているのか、非常にわかりやすかったです。